手紙

変な時間に目が覚めて眠れなくなって、すっごく遠くにある黒い物体にもやがかかってグレーになったものをぼんやりと眺めているみたいな気分になった。
嫌だなあと思ったので、今日買ったかわいいポストカードで友達に手紙を書いたら勢いがつき、最近話せてない会社の人にも手紙を書いたら(変わった行為)すっきりした。
そして心のもやも晴れ、そこに現れたのは「ぐっすり寝られなかったけど数時間後には仕事に行かなければならない、しかも本業の前に副業に行かなければいけないので時間がなく、副業で交流する人とはあまりコミュニケーションが取れなくてやりづらい、しかも締め切りがある系の仕事で今日が締め切り、明日は本業で有休を取っているから時間が取れるけど友達と遊ぶ予定なので副業には行きたくない」という、めちゃくちゃはっきりしていてアンニュイさゼロの新聞の投書みたいな憂鬱(極太のゴシック体)だった。
ヴァージンスーサイズ(淡い色調のきれいでせつない情景にいい音楽が流れる映画、ゆらゆらとゆれる思春期の美しい姉妹達を映していて、最終的に全員死ぬ)の世界に集団左遷福山雅治(銀行のみんなのために「とにかく頑張る」という方法で奮闘)が殴り込みに来たような気分になった。
ヴァージンスーサイズのなかで、13歳くらいの女の子が精神科医のカウンセリングを受けてる時に「先生は13歳の女の子になったことがないからわからないわ」とか言って先生は困る…みたいなシーンがあるんだけど、そのカウンセラーの役が西田敏行だったらあの映画の結末は変わっていたんじゃないだろうか…
そして「その立場になったことがないからわからない」っていうのは言ったもん勝ちで、13歳の女の子は寅さんシリーズとか、「学校」の田中邦衛を観たりしたら価値観が少しは変わって死ななかったんじゃないだろうか…
でも美しさは損なわれる。
ヴァージンスーサイズみたいな映画を撮ろうと思う人がいてそれが好きって思う人がいて、でもトイストーリー4みたいな映画を撮ろうと思う人がいて、それが好きって思う人もいるって考えると、マジで人間同士の交流無理ゲーだ…ってなる。
あと、トイストーリーは公開当初、3で終わりって言ってたと思う。
けどどこかで交差して、言葉とかが介さない感じのところで好きだなって思える人がいたりするのはよい。
会社で多様性について習ったけど、そんなもん言われる前から知ってるわ!ってなるし、完全に合致する人がいたらいいのになと思う。いないけど。
でも、なんとなく同じ世界で生きてるなと思える人がいると嬉しい。
そういえば、探偵ナイトスクープにも出ていたスリムクラブが無期限の活動休止になってしまって悲しい。
内間がお札をつないだものをネックレスみたいにして笑ってる写真を見て引いたけど、それが内間のすべてじゃないと思うって思える気持ちがある人間になりたいな…
あと仕事行きたくないな…