地味な休日

三連休の初日は雨という予報だったのに起きたら晴れていた。
嬉しいなぁと思ったけど特に予定がなかったので、公園に散歩に行った。
敷地が広くて、みんなキャッチボールをしたり池を眺めたり将棋を指したりギターを練習したり思い思いのことをしていて、わたしもその中に散歩している人として存在してる感じで居心地がよかった。
ほとんど水分が抜けかさかさになった茶色い落ち葉を踏むと鳴る音やそこから舞い上がってくるにおい、鴨が泳ぐ後ろに静かに生まれる輪や、子供達が大声で友達を呼ぶ声に包まれて癒された。
学校の教室や家の中だったら空間に限界があるから大声にも限度があるけど、公園の上には無限の空間が広がっているので、声の張り上げ方にも果てしなさが感じられてよかった。
野球場がいくつかあって、そこでは中学生くらいの男の子が野球の試合をしていた。
ボールがゆっくり空中で弧を描くのをみんなで見守って、それをうまくキャッチできた瞬間に周りから喜びのような笑いが起きた。
その近くでキャッチボールをしていた女の子達もつられて笑っていて、わたしもそれを見て笑顔になった。
(君達の中にはもしかしたらWANIMAのファンがいて、WANIMAに笑顔をもらってると思ってるかもしれない。でも人を元気づけているのはWANIMAだけじゃないんだよ、君達もまた誰かを笑顔にしてるんだよ…元気をなくした時にはそれを思い出して…)という気持ちになった。
近くで、小学生の子達も野球の練習をしていた。
中学生の子達とは打って変わってかなり厳しい指導を受けており、まだ幼稚園なんじゃないかと思うくらいの小さな子も一生懸命やっていた。
それを見て、(体に対してヘルメットでかー!かわいいな…中学生の子のコーチみたいなおっちゃんのほうが優しそうだったな)と思った。
要するに特にあまり何も思わなかった。
そしてまた長い時間かけて歩いて帰った。
途中でブックオフに寄って、かなり前に流行った「モムチャンダイエット」というDVD付きの本を買った。
人の家のにおいがしみついていて、何となくこの本を売った人はダイエットに失敗している気がすると思った。
わたしは絶対にやせます。
やせてなかったら励ましてください。
家に帰った後は、銭湯に行って寝た。